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氷結する舞踏の頂きから

1985

from Production note

海の涯てに 地の涯て
海の涯てに 血の涯て

──どこまでゆくのか と聞く人がいる
ものかげに ひんまがって立っていた
──あなたの涯てまでは知らない と答えた
あなたの涯てが 僕の涯てである荒地だ

陽は 燦然と 氷の棺に降りそそぐ
陽は 降る
陽は 凍る 氷の車輪を走らせる
ぼくと君のゆるやかな抱擁のふゆ
氷結の頂から 駆けないで
滑るように
骨を打つ
骨まで とどくように
ひとつの愛の動作へ
骨を打つ
悲鳴の内部から変容をとげるものたち

1985 Paris
室伏鴻