第二部
Creation

上演 『QUAD』

会場北千住BUoY


QUADという作品を内側から引き受けること。試みることができるとすればそういう態度だろう。外部から眺めて分析するのではなく、作品の中に入り込んで、ここに描かれた身振りをあくまで自分の身体によって捉えたい。もちろん、それを文字通り体験できるのは演じ手だけだ。しかし演じ手と観客の立場の違いを超えて、上演の場にいる全員がこの一連の「歩み」を体験するような作品はできないだろうか? 我々の生きるこの世界がQUAD的であるとするなら、我々はすでに全員が当事者であるから、QUADを内側から体験する資格が十分にあると言えるだろう。2022年の夏、東京は酷暑となるだろうが、ここに生きざるを得ない人間たちと「歩み」を共有したい。(カゲヤマ気象台)

原作

サミュエル・ベケット

演出

カゲヤマ気象台

出演

キヨスヨネスク

立蔵葉子青年団、梨茄子

畠山峻円盤に乗る派、People太

日和下駄円盤に乗る派

音楽灰街令
照明植村真
音響増田義基

[special thanks]
齊藤颯人
菅芳晃
髙山花子
小田巻郁也

  • 日時
    10月10日
    開場17:30|開演18:00
  • 会場
    北千住BUoY
    足立区千住仲町49-11
  • チケット
    [一般]
    前売り|2,500円、当日|3,000円
    [学生]
    前売り・当日|2,000円

カゲヤマ気象台

1988年静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。東京と浜松の二都市を拠点として活動する。 2008年に演劇プロジェクト「sons wo:」を設立。劇作・演出・音響デザインを手がける。2018年より「円盤に乗る派」に改名。2013年、『野良猫の首輪』でフェスティバル/トーキョー13公募プログラムに参加。2015年度よりセゾン文化財団セゾン・フェロー。2017年に『シティⅢ』で第17回AAF戯曲賞大賞受賞。

カゲヤマ気象台

小手川将

東京大学大学院博士課程。映画論、表象文化論。論文に「観察、リズム、映画の生──アンドレイ・タルコフスキー『映像のポエジア』の映画論における両義性」(『超域文化科学紀要』26号、2021年)。2016年に短編映画『グッバイ・ガール』を発表。監督作品『籠城』が2022年に完成。

小手川将

アフタートーク