Ko Murobushi Exhibition

ウィーン、東京│2024 » 2026
2024.8.24
ワークショップ

踏み外した後で──手ボケしながら『室伏鴻エキシビション』をつくってみる

木原進

Infomation

当たり前ですが、「展覧会」は芸術作品ではありません。しかもダンスは芸術家自身の身体が表現の媒体になっているので、 絵画や彫刻とは異なり、 ダンスそのものを展示することは大変難しい。 写真や映像はダンス表現そのものではないし、 衣装や大道具は作品の断片であり、 チラシやポスターは作品発表の環境を構成するものなので、 それらを単に並べるだけではダンスの魅力を十分に伝えることはで きませんでは「展覧会」とは何でしょうか。さしあたっては、 一つ一つの作品や資料を集中して享受できる場であり、 作品や資料同士の結びつき、 展示された場所との関係を発見する場としておきたいと思います。 今回のワークショップでは、 室伏鴻アーカイブが所蔵する写真やテキストなどを使って『 室伏鴻エキシビション』をつくり、 ダンスの展覧会とは何かを一緒に考えていきたいと思います。

講師
木原進
日時
7月12日(金)19:30〜
会場
室伏鴻アーカイブShy

Profile

木原進Susumu Kihara

1975年東京生まれ。1998年多摩美術大学芸術学科卒業後、2020年まで芸術家の専属スタッフとして、作品の制作支援/展示/販売、「四谷アート・ステュディウム」「灰塚アースワーク・プロジェクト」等の運営に従事、「視覚のカイソウ」(2019-2020年、豊田市美術館)の展示製作監理等を行った。2021年に株式会社 梅ノ木文化計畫を設立し、文化教育機関での先端技術活用やアーカイブ構築の支援、文化芸術に関わるプロデュースを行っている。2023年に修了した法政大学大学院連帯社会インスティテュートでは、協同組合の理論と実践を通して芸術分野の連帯について研究を行った。 主な論考・論文に「シジフォスの石—完成させない建築《サグラダ・ファミリア》」、「パサジェルカ—芸術を媒介にして世界を認識する」、「芸術従事者の協同組合モデル–––現代美術における芸術従事者の活動環境に資する連帯」等。 アートプロジェクト〈引込線〉、アート・ユーザー・カンファレンス所属。
https://ume-no-ki.co.jp/