カール・レーゲンスグルガー、イスマエル・イヴォー、インプルスタンツチーム
室伏鴻が2015年6月18日木曜日に68歳で他界したという知らせに私たちは取り乱し、深い悲しみに覆われました。舞踏の世界では最もよく知られ、その中でも最も著名で重要なアーティストを失ってしましました。それは我々のフェスティバルにとっては、唯一一緒に歩んできた、かけがいのない良き友を失ったことでもあります。
室伏鴻は、1976年にヨーロッパに舞踏をもたらしました。ウィーンではエルビン・ピプリッツ(室伏鴻がその後常に公演をすることになる劇場、オデオンシアターの芸術監督、演出家、創立者)と、ウリ・カウフマン(公私ともにエルビン・ピプリッツのパートナーである女優、衣装デザイナー)によって彼のセンセーショナルなダンス作品が紹介され、パフォーマンスシリーズとして継続的に発表されるに至りました。
ウイーン・国際インプルスダンスフェスティバルは室伏鴻を1987年に初めて招聘して以来の付き合いで、 彼の芸術性のみならず個人的な友情を維持しつつ、 彼のソロ 及びグループ作品の共同(共催)プロジェクト、そしてワ–クショップ(リサーチ・プロジェクト)等を30年にわたって50以上展開してきました。
この夏も我々は鴻と、ワークショップ、リサーチプロジェクト、11月にパリ初演予定だった14人のダンサーのための新しい作品のためのレジデンシー、及び、MUMOKでの「真夜中」のパフォーマンス等、様々な計画を持っていました。
鴻は彼の作品「Midnight」のためのテキストに、私たちに対する慰めの言葉を書いています。
「得体しれぬ 未知のものとの遭遇に 自失する失語の体験」
ヴォン ヴォヤージュ! 鴻
わたしたちはあなたを懐かしみます。
私たちの深い想いは あなたの家族と そして 我々と共にあなたの死を悼む全ての人々と共にあります。
カール・レーゲンスブルガー、イズマエル・イヴォ&タケヤアケミ(インプルスダンス)
エルビン・ピップリッツ&セラピオン・アンサンブル(オデオンシアター)