メトロ

2013

from Memo

呑み屋でのフィードバックも大したものだ……と思いを返せば、
踊りのアイデア、新らたな、革命的な振付けのほとんどが、〈酒乱の席〉で産褥されたことであろう、と感慨にふけっている時間はないのだ。

アルコールが思考の速度をUpする。
Up, Upさせて……
〈思考の無能力〉(アルトーのキーワードだ)にまでとどかせるのだが、
無能力が無能力にとどいてしまえば、
それは、ほんものの〈ゼロ=死〉である。

キミはほんとうに死ぬのか、
それとも、最期まで生きのびて、生命の延長を生きようとするか?

そのキワドイ〈際〉で
間際の、その〈淵〉、〈縁〉で
そのまんま縁どられるコト

〈縁どられるコト〉? それが望み?

それも、私のほんとうの〈望み〉ではないのだ。

淵でも、縁でも、内にも外にも
とどかないにとどこうとするのだ
とどくことが、できないコト
その不可能なコトに成るコト
なのだ

 

 外ッ         外ッ

    外ッ

と誰が、叫ぶ?

誰か、名も知れぬ            (まらるめッ?)

非・名の 声が

場所なき  非・場で

叫ぶ……  サ・ケ・ブ

 

キ・レ・ツ

がキコエルカ

キミ、キイテイルノカ

メトロ東西線で

May 24, 2013 Tokyo
室伏鴻