内容
1988年5月3日から9月1日までの日記。パリ、ウィーン、ケルン、エクス=アン=プロヴァンス、ハンブルグ。「種村の本は本物だ。(といって賞めてもよろこぶまい)本格のエンターテイメントといって、こちらの好奇心に本格的にはたらきかける資料にみちている。(5月4日日記より抜粋)」「宇野邦一との対談が想起された。至極単純にすべての意味から逃走するということしかないのだと。唯一の意味の達成なのではなく 無数の意味の産出する 場ー非・場 にこそ乗り合わせなければならない。躍るー踊るというのは 意味が唯一の起源ー法へと収斂されてゆくことへのギマンを暴くという作業なのだと。(5月5日日記より抜粋)。堀恵一郎「横道のカタルシスを超えて」(現代思想 1983.10)よりテクスト抜粋。宇野邦一『光にほかならぬ夜』よりテクスト抜粋。Tanz Actuelle(Johannes Odenehal)のインタビュー。新作〈Ephemere〉についてなど。