Description

カルロッタ池田がアリアドーネの會を率いて7年、初めて(註:傍点あり)の単独のソロ・リサイタルに挑む草月ホールの舞台。エロティシズムの喉元に咲く天の声・地の声/カルロッタが火艶に舞う『うッ』!!

室伏『挨拶文』より

振付と同時にプロデュースも担当した室伏は、写真を「鎌鼬」の巨匠・細江英公に依頼、プログラム、チラシのテキストはカルロッタ池田談ということになっているが、実際は室伏自身がすべて執筆という徹底ぶりであった。また、振付という立場を隠し、自身は音楽担当としてチラシに記名している。本作において、室伏がカルロッタに課したのは完全なソロという試練(フィナーレ、それまでの凝固から解放されたかのようにタキシード姿で颯爽と舞うカルロッタに向け、各々が賛辞の花束を手渡すためにのみアリアドーネのメンバーが全員出演)。慣れ親しんだ草月ホールの特性をすべて活かし、生バンドを起用して衣裳替えや場面転換の時間を巧みに算出するなど緻密な計算が施されている。振付もまた観客を一時たりとも飽きさせぬよう、モダンダンスと舞踏の豊富な語彙を駆使し尽した感あり。演劇でいう宛て書きの一人芝居、唯一無二の身体でしか実現できぬ、まさにサブタイトルにある「カルロッタ池田のすべて」がフルコースで供された。
(Y.O)

なお フランスでのクリエーションの様子はAnna Kendallによって記録されている。« Carlotta Ikea, danseuse de butô, danseuse de toute la peau », Kendall Anna Celia, INA/THALIE PRODUCTIONS, 1984, 31mn.

All works

うッ

うッ

1984
うッ

うッ

1983
うッ 1981