Ephémère
1992
1988
from Memo
得体しれぬ 未知のものとの遭遇に 自失する失語の体験──踊りは その塚の間に生成する官能である。
すべてのかたちは崩れる。その崩れにおいて あらわになる。
われわれの踊りもまた 消滅と出現の 危ういプロセスだ。
たえざる投身である。
エフェメールな 断面
踊ることは「失語」で われわれのからだをあふれさせること、
官能の過剰で途方に暮れることだ。
その時われわれは われわれへ向かうのではない。
既知へむかうのではなく 別の見知らぬわれわれ、未知の 非知の記憶へ向かって 漂泊する。
踊りは 静止において 絶対的流動である。
〈空隙〉で れわれは
移行、ゆらぎ、流体になるであろう。
隕石の・流れる・断面に・“ほう”の残照を