1979
その後、学園祭やライブハウスでのパフォーマンスを数々繰り広げることになる北陸三県のツアー公演。背火・アリアドーネの會としては最も大規模な公演で、脱・木乃伊化の気配が随所に。とりわけてカルロッタ池田をセコンドに、マイルス・デイヴィス「ジャック・ジョンソン」に乗せて奇想を爆発させたシーンは秀逸。室伏がこだわった、概念としてのキャバレーが本公演で前景化する。
Die WELT ist Ein CABARET “世界はキャバレーである”──Be the distinguished foreigner “高貴な旅人”。1930年代世界のDADAの二つのスローガンを今回のトリップの踏み石にして パレード=けんらんたる葬列とロータス・カバレー=東洋的輪廻の車輪に開く舞台をテーマにすえて16人の踊り手が2時間に亘って織りなすアクロバチズム・アミニズム・シャーマニスム・エロチシズムの大渦!!
室伏の挨拶文より
(Y.O)
なお、公演に先立ち、第一弾デモンストレーションとして6月9日に金沢市市中をパレード、第二弾、第三弾として背火のフィルム上映会を行った。