2007
ミミ
ミがふたつ、(どこの星からともなく堕ちて来なければならず)、ミミが生まれる。水際に、(異国の、永遠の異国人の・・・)(踊りかな?)。生まれたての(出来事=生成である)ミミ、鼻唄まじりでマザーグースを口ずさむ。(i、i、i、)inter-course/ inter-face/ inter-mezzo/などなど。わたしが知っているミミは水の女だ。ミミが言う、「病気なの、体がフツー以上に健康なのは病気といっしょ。なにかをしでかしたくてしょうがなくなる。おさまりがつかなくなる。」 (モヌケの、)抜け殻になる途中の生というのがあるのだ。(毀れた)羽や翼をひろげて、身をよじり、いつもいちばん危うい角度で滑空するようにして踊る。
室伏鴻 プログラムより