クラシック・バレエとコンテンポラリーダンス の教育を受けた後、エコール・ノルマル・スペリユールに入学。哲学の教授資格を得た後、ソルボンヌ大学で美学と哲学の講師を担当。昨年秋よりエクス=マルセイユ大学の美学の教授を務める。著作に『振付の無為—ダンスにおける作品概念についての研究』(Paris, Vrin, 2009)、アンヌ・カイエとの共著に『ドキュメンタリー芸術—その美学、哲学、倫理的な争点について』(Rennes, PUR, 2017)がある。フランス学士院名誉会員。
フレデリック・プイヨード、田﨑英明、江澤健一郎、宇野邦一、竹重伸一、越智雄磨、鴻英良 他
フランスの美学者フレデリック・プイヨードは、ダンスが18世紀以来の「美学」からも「美術」からも除外された例外的な「芸術」であったことを指摘している。それらの西洋の伝統的な認識のシステムから逸脱するダンスを捉えるにあたり、プイヨードはダンスを「作品=営為」としてではなく、その非生産性、作品の不在に注目し、「無為」として考えることを提起する。「無為」としてダンスを思考すること。それは、土方巽に「苛烈な無為」と形容された室伏鴻が生涯をかけて追求してきた身体を巡る思考と実践のことではないか? プイヨードが開いたダンス研究のパースペクティヴと室伏鴻の思想と実践を接続することにより、ダンスにおける「無為」の相貌が浮かび上がってくるだろう。
Program
2月20日│Shy
18:30–18:45 映像上映 《Hijikata'98 即興》 1998年、白州
19:00『無為のコレオグラフィー/UnworkingとDésœuvrement』フレデリック・プイヨード
2月21日│Shy
18:30–18:45 映像上映 《Edge02》 2002年、MuseumsQuartier、ウィーン
19:00 『身体のゼネストに向けて』田崎英明
2月22日│Shy
19:00 『「無為」と室伏鴻』江澤健一郎
20:00 『消尽、無為、自己への配慮』宇野邦一
2月23日│Shy
14:00 『非人称の息』ロミーナ・アハツ
14:30 『ダンス、有用性、支配−室伏鴻の作品にも基づいた批判的考察』ジョナタン・カウディーヨ
15:00 『我々は気息で突っ立っている死体である──1と0のパラドックス』竹重伸一
15:30 『室伏鴻における「無為」』越智雄磨
16:30 シンポジウム『「外」、真夜中、苛烈な無為』をめぐって(モデレーター:鴻英良)
2月27日│アンスティチュ・フランセ東京
19:00 『室伏鴻の「苛烈な無為」を巡って』 フレデリック・プイヨード(モデレーター:越智雄磨)
日時:2019/02/20
会場:アンスティチュ・フランセ東京、室伏鴻アーカイブカフェShy
主催:[20日〜23日]越智雄磨(早稲田大学演劇博物館招聘研究員)、一般社団法人Ko&Edge・室伏鴻アーカイブ、[27日]アンスティチュ・フランセ東京、越智雄磨、一般社団法人Ko&Edge・室伏鴻アーカイブ
クラシック・バレエとコンテンポラリーダンス の教育を受けた後、エコール・ノルマル・スペリユールに入学。哲学の教授資格を得た後、ソルボンヌ大学で美学と哲学の講師を担当。昨年秋よりエクス=マルセイユ大学の美学の教授を務める。著作に『振付の無為—ダンスにおける作品概念についての研究』(Paris, Vrin, 2009)、アンヌ・カイエとの共著に『ドキュメンタリー芸術—その美学、哲学、倫理的な争点について』(Rennes, PUR, 2017)がある。フランス学士院名誉会員。
クラシック・バレエとコンテンポラリーダンス の教育を受けた後、エコール・ノルマル・スペリユールに入学…
1960年東京都生まれ。立教大学現代心理学部教授。専門は政治学、美學、身体社会論。一橋大学社会学部卒、東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。著書に『夢の労働労働の夢 フランス初期社会主義の経験』(青弓社)、『ジェンダー / セクシュアリティ(思考のフロンティア)』(岩波書店)、『無能な者たちの共同体』(未來社)など。
1960年東京都生まれ。立教大学現代心理学部教授。専門は政治学、美學、身体社会論。一橋大学社会学部卒…
1967年生まれ。フランス文学専攻。博士(文学)。立教大学兼任講師。著書、『バタイユ――呪われた思想家』(河出書房新社)、『ジョルジュ・バタイユの《不定形》の美学』(水声社)。共著書、『中平卓馬——来たるべき写真家』(河出書房新社)ほか。訳書、ジョルジュ・バタイユ『有罪者——無神学大全』『ドキュマン』(以上、河出文庫)、『マネ』(月曜社)、『聖なる陰謀——アセファル資料集』(共訳、ちくま学芸文庫)。ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージの前で——美術史の目的への問い』(法政大学出版局)。ジル・ドゥルーズ『シネマ2*時間イメージ』(共訳、法政大学出版局)。
1967年生まれ。フランス文学専攻。博士(文学)。立教大学兼任講師。著書、『バタイユ――呪われた思想…
1948年、松江市生まれ。フランス文学者・批評家・前立教大学映像身体学科教授。身体論、身体哲学を焦点としながら近年はイメージ論、時間論にかかわるエセーを書き続けている。著書に『アルトー 思考と身体』(白水社)、『ジャン・ジュネ─身振りと内在平面』(以文社)、『映像身体論』、『吉本隆明 煉獄の作法』(みすず書房)、訳書にドゥルーズ『フーコー』『襞』(河出書房新社)、ドゥルーズ/ガタリ『アンチ・オイディプス』アルトー『神の裁きと訣別するため』(河出文庫)、ベケット『伴侶』『見ちがい言いちがい』(書肆山田)などがある。
1948年、松江市生まれ。フランス文学者・批評家・前立教大学映像身体学科教授。身体論、身体哲学を焦点…
ウィーンにて演劇、メディア理論を、プラハおよびウィーンのKubelka Film Schoolで映画を学ぶ。ローマ・トレ大学にて、「パオロ・パゾリーニの作品における政治的身体」についての論文を発表。2017年、オーストリア、リンツ芸術大学にて博士号取得。ラジオ番組FEM * POEMを主宰。
ウィーンにて演劇、メディア理論を、プラハおよびウィーンのKubelka Film Schoolで映画…
メキシコに生まれる。2017年、イベロアメリカーナ大学で哲学の博士号を取得。芸術と主観性の批判的構築との関係を、主に舞踏を中心として研究を行う。”thus spoke Ko Murobushi and Ritual and violence in Greek tragedy subject”, ”law and desire, in the psychoanalytic knowledge”などの論文を発表。現在CENART講師、Hydra、transfilosofiaescénicaのメンバー、俳優。
メキシコに生まれる。2017年、イベロアメリカーナ大学で哲学の博士号を取得。芸術と主観性の批判的構築…
1965年生まれ。ダンス批評家。2006年より「テルプシコール通信」「DANCEART」「図書新聞」「舞踊年鑑」、劇評サイト「wonderland」「WL」等に寄稿。現在、テルプシコール通信にダンス論「来るべきダンスのために」を連載中。
1965年生まれ。ダンス批評家。2006年より「テルプシコール通信」「DANCEART」「図書新聞」…
1981年生まれ。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館招聘研究員。博士(文学)。専門はフランスを中心としたコンテンポラリーダンスに関する歴史、文化政策、美学研究。早稲田大学演劇博物館においてコンテンポラリーダンスに関する展示「Who Dance? 振付のアクチュアリティ」(2015-2016)のキュレーションを担当。編著に同展覧会の図録『Who Dance? 振付のアクチュアリティ』がある。論文に「ジェローム・ベル《The Show Must Go On》分析」(2011)、「共存のためのコレオグラフィ : グザヴィエ・ル・ロワ振付作品における「関係性」の問題について」(2014)などがある。
1981年生まれ。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館招聘研究員。博士(文学)。専門はフランスを中心とし…
1948年静岡生まれ。演劇批評家。東京工業大学理工学部卒、東京大学文学部大学院修士過程終了。国際演劇祭ラオコン(カンプナーゲル、ハンブルク)芸術監督、京都造形芸術大学舞台芸術センター副所長などを歴任。著書に「二十一世紀劇場:歴史としての芸術と世界」(朝日新聞社)、訳書にタデウシュ・カントール「芸術家よ、くたばれ!」(作品社)など。
1948年静岡生まれ。演劇批評家。東京工業大学理工学部卒、東京大学文学部大学院修士過程終了。国際演劇…
東京都生まれ。「アート・トランスレーター」として、通訳・翻訳・編集・広報などの分野で幅広く活動。 2015 年にアート専門の通訳・翻訳者の活動団体「Art Translators Collective」をメンバーと共に設立し、表現者に寄り添う翻訳・通訳の提供と新たな価値創造を試みる。東京藝術大学大学院美術研究科 グローバルアートプラクティス専攻非常勤講師。NPO 法人「芸術公社」所属。
東京都生まれ。「アート・トランスレーター」として、通訳・翻訳・編集・広報などの分野で幅広く活動。 2…