24 Jun.2017

Ko Murobushi Wandering Archive Vol.2
即身仏と〈外〉の身体─室伏鴻を巡って

鴻英良、鈴木創士、細川周平、カティア・チェントンツェ、竹重伸一、越智雄磨、中島那奈子、ジョナタン・カウディーヨ、ロミーナ・アハツ、 狩野晃一

2017年6月、Wandering Archiveプロジェクト第二弾として、室伏鴻に縁の深い山形に赴いてセミナーを開催した。
出羽三山の即身仏と修験道の足跡を訪ねる旅を通して、更に深く室伏鴻にとっての〈外〉とは何かを考察した。

即身仏の無言の身体は しかし雄弁に私たちに何かを語りかける
生と死 精神と物質 内部と外部 有限と無限
舞踊にとって本来的とされるこれら境界線の意味を
〈外〉へ向けて問い直し 解き放つ言説空間への旅
即身仏の帰還は可能か

チラシより

Document

Infomation

日時:2017/06/24
会場:東北公益文科大学
主催:一般社団法人Ko&Edge・室伏鴻アーカイブ、東北公益文科大学狩野晃一研究室
協力:東北公益文科大学

Profile

鴻 英良

1948年、静岡県生まれ。東京工業大学理工学部卒、東京大学文学部大学院修士課程修了。現在、演劇批評家。著書に、『二十世紀劇場──歴史としての芸術と世界』(朝日新聞社、1998年)、訳書に、アンドレイ・タルコフスキー『映像のポエジア──刻印された時間』(キネマ旬報社、1988年)、タウデシュ・カントール『芸術家よ、くたばれ!』(作品社、1990年)など。

1948年、静岡県生まれ。東京工業大学理工学部卒、東京大学文学部大学院修士課程修了。現在、演劇批評家…

鈴木 創士

1954年、神戸生まれ。フランス文学者、作家、評論家、翻訳家、音楽家。甲陽学院高等学校卒業後、フランスに留学。帰国後ニューウェーブバンドEP4のオリジナルキーボード奏者として活動。著書に『アントナン・アルトーの帰還』(河出書房新社、のち現代思潮新社)、『中島らも烈伝』(河出書房新社)、『魔法使いの弟子 批評的エッセイ』(現代思潮新社)、『ひとりっきりの戦争機械』(青土社)、『サブ・ローザ 書物不良談義』(現代思潮新社)、翻訳に、エドモン・ジャベス『歓待の書』(現代思潮新社)アントナン・アルトー『神の裁きと訣別するため』(宇野邦一共訳)(河出文庫)、ジャン・ジュネ『花のノートルダム』(河出文庫)、アルチュール・ランボー『ランボー全詩集』(河出文庫)ベルナール・ラマルシュ=ヴァデル『すべては壊れる』(松本潤一郎共訳、現代思潮新社)『分身論』(作品社)等がある。

1954年、神戸生まれ。フランス文学者、作家、評論家、翻訳家、音楽家。甲陽学院高等学校卒業後、フラン…

細川 周平

1955年大阪生まれ。音楽学者。国際日本文化研究センター教授。専門は音楽学。学術博士(東京芸術大学、1989年)(学位論文「音楽における複製技術の諸問題 -レコードを中心に」)。著書に、『音楽の記号論』朝日出版社(エピステーメー叢書) 1981年、『ウォークマンの修辞学』朝日出版社(エピステーメー叢書) 1981年、『トランス・イタリア・エクスプレス』筑摩書房 1985年、『サッカー狂い 時間・球体・ゴール』哲学書房 1989年、『ノスタルジー大通り ほがらかな旅の技術』晶文社 1989年、『レコードの美学』勁草書房 1990年、『サンバの国に演歌は流れる 音楽にみる日系ブラジル移民史』中公新書 1995年、『シネマ屋、ブラジルを行く 日系移民の郷愁とアイデンティティ』新潮選書 1999年、『遠きにありてつくるもの-日系ブラジル人の思い・ことば・芸能』みすず書房 2008年、『日系ブラジル移民文学Ⅰ-日本語の長い旅[歴史]』みすず書房 2012年、『日系ブラジル移民文学Ⅱ-日本語の長い旅[評論]』みすず書房 2013年
翻訳に、Mozartオペラの解読 フリッツ・ノスケ 冬樹社 1985年、アメリカンミニマル・ミュージック ウィム・メルテン 冬樹社 1985年、純粋戦争 ポール・ヴィリリオ、シルヴェール・ロトランジェ ユー・ピー・ユー 1987年、世界音楽の時代 ブルーノ・ネトル 勁草書房 1989年、サウンドの力 若者・余暇・ロックの政治学 サイモン・フリス 竹田賢一共訳 晶文社 1991年、等多数。

1955年大阪生まれ。音楽学者。国際日本文化研究センター教授。専門は音楽学。学術博士(東京芸術大学、…

カティア・チェントンツェ

ヴェネツィア大学東洋学科卒。専門は日本の舞台芸術(舞踏、コンテンポラリーダンス)。99年から2003年までヴェネツィア大学東洋学科非常勤講師、2005年から2009年までカラブリア大学非常勤講師。国際交流基金2009年度日本研究フェローとして早稲田大学演劇博物館にて「身体論と技術:舞台芸術から土方巽の舞踏へ―パフォーマンスとテキストにおける身体とメディアをめぐって」をテーマに研究。現在、早稲田大学学術院非常勤講師、早稲田大学演劇博物館招聘研究員、トリアー大学(ドイツ)博士課程。編著書に“Avant-Gardes in Japan、Anniversary of Futurism and Butō: Performing Arts and Cultural Practices between Contemporariness and Tradition”(2010年、Cafoscarina)など。

ヴェネツィア大学東洋学科卒。専門は日本の舞台芸術(舞踏、コンテンポラリーダンス)。99年から2003…

竹重 伸一

1965年生まれ。ダンス批評。2006年より「テルプシコール通信」「DANCEART」「図書新聞」「シアターアーツ」「舞踊年鑑」、劇評サイト「wonderland」等に寄稿。現在「テルプシコール通信」に『来るべきダンスのために』というダンス論を連載中。

1965年生まれ。ダンス批評。2006年より「テルプシコール通信」「DANCEART」「図書新聞」「…

中島 那奈子

1978年生まれ。日本舞踊宗家藤間流師範名執藤間勘那恵。成城大学大学院美学美術史・ニューヨーク大学パフォーマンス研究科修士課程終了。2003年から2007年にかけて早稲田大学演劇博物館21世紀COEプロジェクトに研究員として参加。2004年から2007年まで米国ニューヨークに滞在、2006年よりニューヨーク大学客員研究員、その間マサチューセッツ州Jacob’s Pillow Dance Festival研究フェローとしても活躍(2006年)。2007年よりドイツ学術交流会(DAAD)の支援を受けてベルリン自由大学で研究を行い、論文『踊りにおける老いの身体』で博士号取得。2010年ベルリン自由大学演劇研究所、助手。2011年より埼玉大学及びベルリン自由大学に、日本学術振興会 特別研究員(ポストドクター)として着任後、現在はベルリン自由大学国際研究センター、インターウィービングパフォーマンスカルチャーズ・フェローとしてベルリンと、愛知大学(メディア芸術専攻)、尚美学園大学(舞踊学科)でもダンスの教鞭をとる。2004年からニューヨーク及びベルリンで、ダンス・ドラマトゥルクとしても活躍し、ドラマトゥルギーとしては、Luciana Achugar「Exhausting Love at Danspace Project」(2006年度ベッシー賞受賞)、砂連尾理「劇団ティクバ+循環プロジェクト」、オンケンセン ”OPEN WITH A PUNK SPIRIT! Archive Box” 、セバスティアン・マティアス ”x / groove space”などがある。2012年にベルリン、2014年に東京で国際ダンスシンポジウム「踊りと老い」を企画・開催し、ダンスプログラムのキュレーション「ダンスアーカイブボックス@TPAM2016」も手がける。著書にThe Aging Body in Dance (Routledge, 2017)など。

1978年生まれ。日本舞踊宗家藤間流師範名執藤間勘那恵。成城大学大学院美学美術史・ニューヨーク大学パ…

越智 雄磨

1981年生まれ。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館招聘研究員。
日本学術振興会特別研究員、パリ第 8 大学客員研究員を経て現職。専門はフランスを中心としたコンテンポラリー ダンスに関する歴史、文化政策、美学研究。早稲田大学演劇博物館においてコンテンポラリーダンスに関する展示「Who Dance? 振付のアクチュアリティ」(2015-2016)のキュレーションを担当。
編著に同展覧会の図録『Who Dance? 振付のアクチュアリティ』がある。
論文に「ジェローム・ベル《The Show Must Go On》分析」(2011)、「共存のためのコレオグラフィ : グザヴィエ・ル・ロワ振付作品における「関係性」の問題について」(2014)などがある。

1981年生まれ。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館招聘研究員。 日本学術振興会特別研究員、パリ第 …

ジョナタン・カウディーヨ

He was born in Mexico City. Entitled as a Bachelor’s degree in philosophy and Master in knowledges about subjectivity and violence by the Colegio de Saberes; He is currently doing doctoral studies in philosophy at the Universidad Iberoamericana. Carries out research on the relationship between the arts and the critical construction of subjectivity, mainly in the dance-centric butoh; to investigate such a form of dance made research stays in Tokyo at the Ko Murobushi’s Archive and the Hijikata’s archive of Keio University also. He is also theatre actor since 15 years ago.

He has published several articles, among them: thus spoke Ko Murobushi and Ritual and violence in Greek tragedy in Murmullos filosóficos magazine, as well as also the book body, cruelty and difference in dance butoh, a philosophical look. Edited by Plaza y Valdez. Also published in the Reflexiones Marginales online magazine article: subject, law and desire, in the psychoanalytic knowledge. It is general director of the scenic laboratory Athanor. He currently works as a teacher in the interdisciplinary seminar on artistic education (SEMINEA), at the Centro Nacional de las Artes (CENART) and is part of the collective Hydra, transfilosofia escénica.

He was born in Mexico City. Entitled as a Bachelor…

ロミーナ・アハツ

Romina Sylvia Achatz studied film-, theatre- and mediatheory, film and philosophy in Vienna, Prag and Rome. Her main interest in her work is ‚The Politics of the body‘. She lived in Rome, worked there on a documentary film and wrote about ‚The bodies of politics in the work of Pier Paolo Pasolini’. Currently she researches and writes about ‚The thought of the Outside in the dance of Ko Murobushi‘ in Tokyo. Romina Achatz is PhD candidate at the University of applied Arts in Linz and before moving to Japan, worked there as a radio journalist, lecturer at the University, writer, filmmaker, performer and dancerteacher.  

Publications: Leben im Prozess : Zwischen Performativität und Performance: Lisa Stertz mit Romina Achatz und Zeynep Akbal; In: Dieter Mersch, Lisa Stertz (Hg.): Kraft der Alterität: Ethische und aisthetische Dimensionen des Performativen, Bielefeld : Transcript, 2015

Romina Sylvia Achatz studied film-, theatre- and m…

狩野 晃一

1976年群馬県生まれ。1999年駒澤大学文学部卒業後、2005年同大学院博士課程修了。博士(英米文学)2010〜2011年オックスフォード大学客員研究員(セント・ヒューズ・コレッジ)。現在、東北公益文科大学准教授。専門は歴史英語学、中世英語英文学。中世英語、ヨーロッパ文学に関する論文、翻訳多数。

1976年群馬県生まれ。1999年駒澤大学文学部卒業後、2005年同大学院博士課程修了。博士(英米文…